Micro Drone 3.0 がホントに(やっと)届いたのでレビュー

6 件のコメント

出荷から到着までバタバタしたけど、6/15(木)にようやく到着。
indiegogo から受け取れた商品は3つ目になった。

発送から到着まで

2015/07/26出資!
2016/04/22出荷
いろいろあったけど、、
2016/06/16到着

開封

段ボールの中には
  • 本体(プロポとかも。後述)
  • カメラモジュール
  • プロポに取り付けるスマホホルダー
  • VR用CardBoard
  • ベルクロ
  • Vernonからの手紙


そして、、
  • ラムネ!? ※聞いてはいたが、何コレ的な。。怖くて食えません。


本体の箱の中は、
  • Micro Drone 3.0
  • プロポ
  • リポ電池
  • 充電台(とUSBケーブル)
  • プロペラガード
  • 普通のプロペラ
  • Inverted Flight用プロペラ
  • マニュアル

外観

本体

ローター間は135mmと大きめ。
但し、アーム部が細いアルミバーなのでスッキリした印象があり、大きくは感じない。
若干頭頂部にキズがあるが、本体は非常にキレイに作られてる。

プロペラ

標準プロペラは66mm、Inverted Flight用プロペラは58.3mm。
Inverted Flight用のほうが短いが、プロペラのピッチが大きい。またプロペラの回転方向による差がでないように、上下反転しても同じ形状になってる。

プロペラガードの取付動画。結構戸惑うみたい。重そうなので私は未装着のまま。。

リポバッテリーと充電器

リポバッテリーも本体とマグネット接続だとおもってたが、2.54mmピッチの3Pコネクタで接続する。
この特殊仕様は初めて見た。

1セルなのに、なぜか3P。Inverted Flightでモーターを逆回転させるためなのかも。
なお、裏面の○が3つ連なっている部分についてテスターで図ると、コネクタから最も遠いところがVcc(4.2V)で、残り2つはGND。
恐らく、この3P端子も1つがVCCで2つがGND。
本体の接続部分。
この隙間にバッテリーのコネクタ部分が入るように入れてから、スライドさせて接続する形式。

カメラ/WiFiモジュール

カメラ/WiFiモジュールにはmicroSDスロットがあり、SDカードに空撮映像を直接保存できるようになっている。

カメラモジュールの底部には1.25mmピッチ4Pのコネクタがあり、ケーブルも付属。
普通にマグネット接続した場合、リポから電源供給されているだけで、データのやりとりはできないため、プロポでカメラ操作をする場合はこのケーブルをつなぐ必要がある(下写真の3枚目に見える前方のコネクタとつなぐ)。
そうするとモジュラブルじゃなくなってしまうので、カメラ操作はスマホでやるのが吉。

てか、MD3のリポを使えばこのカメラ/WiFiモジュールを他のにも搭載できるし、まだ到着してないジンバルも使えそう。変換コネクタを作っておこう。


バッテリーとカメラモジュールの接続はマグネット形式になっていて着脱が簡単だし、カメラの前後を入れ替えて使うこともできる。

やっぱりこの モジュラブルなカメラは他にはない機能で秀逸 だとおもう。
分解するとこんな感じ
winbond 25Q64FVSIGの刻印がみえたってくらいで、まだちゃんと辿れてない。

重量

本体は41.7g


なお、
リポバッテリー単体は19.76g(550mAh 20Cの1セルリポ)
カメラモジュールは14.78g
プロペラガードは5.82g

全部だと80.39gとかなり重い。
完全装備だとさらにマイクロジンバル20g(予定)が追加になるので100gを超えてしまう。
プロペラガードは外すとしてもこれで飛べるのだろうか。

プロポ

前面と裏面。電池ボックスがネジ止めなのはよくあるけど、面倒なので嫌い。だいたい外しっぱにしてる。

第一印象は、「安っぽい」。。

そしてその第一印象は悪いことに的中。。
電池入れても電源が入らない
普通の乾電池とエネループなどの充電式の電池では外径が結構違うことが原因でした。
結構有名な話のようで、MD3のプロポは普通の乾電池サイズのみを想定しているみたい。
参考:ミニ四駆:単三形電池のサイズと重量あれこれ比較 - のまのしわざ


なので予定と違ったが早速分解した。結構ネジ多め。ケースを外すのに6本、基盤を外すのに8本。

アンテナが飾りなのは、まぁ良くある話なのでよいとして、、
なんか、基盤がおもちゃっぽいし、、まぁおもちゃなんですが

作りというか、組み立て作業が粗い。。
電源ケーブルのはんだで周辺のプラスチックが溶けてるし、、トグルスイッチのところは外皮が向けて芯線が見えてるし。。


で、テスターで辿ると犯人は電池ボックス。(分解しなくてもよかった)
エネループ系の電池の直径が、一般的乾電池より太いこともあるが。。
電池⇔電池間、電池⇔端子間でちゃんと接触しない箇所がある。


電池ひとつひとつの設置場所を無駄にキッチリとプラスチックで隔てているんだけど、その壁がちょっと分厚すぎて届かない。。。
エネループ系の電池の直径が、一般的乾電池より太いため壁を無くしても電池ボックス内で電池がスライドしづらいのも問題

電池が入りにくいなーとはおもってたけど、なんでこんな構造になってるんだろ。。
横方向の力が逃げなければ、マイナス側端子のバネで押すだけで十分なので、壁はイランのだが。


わかりにくいけど、電池と端子が接触していないの図


まずは、金具を外してみた。
金具の両サイドに出っ張りがあるが、電池から距離を取る方向に出っ張ってたので、それをペンチで平らにし、裏にワッシャーをかませることで、電池との距離が近づくようにしてみた。下図の右側がそれ。

一旦は、これで通電はしたが不安定。プロポがちょっと動くと電源が切れる。。なので隙間をアルミホイルで埋めて通電させることにしたが。。
ま、普通の乾電池を買って来れば大丈夫みたいなので、そっちにしたほうが良さそう。


なお、これがトランスミッタ部分と思われるところ。チップ部分が見えない。。
が、現時点で外して確認する気にはならんので置いといた。。Devo7Eで飛ばせるとよいが不明。
 ( 2016/1/25Update: 基板側はXN297(nRF24L01クローン)であることを確認済。プロトコルは要調査 )


飛ばした

安定性に特筆すべきところかなりあって、重い機体をちゃんと飛ばせる。
本体 + リポ (60.5g)だとスロットル1/3程度でホバリングできて、
本体 + リポ + カメラ(75.2g)でもスロットル1/2程度でホバリング

マイクロジンバル(20g)を入手したときのことを考えて、
本体 + リポx2 + カメラ(94.2g)で飛ばしてみたが、意外と飛べる!
確かになかなか浮かない感じではあるが、それでも一度浮けばハーフスロットル強でホバリングできるレベル。
マイクロジンバルを搭載しても、一応飛べそう。

スラスト計測

未計測
ですが、Thrust-to-weight ratio は体感的にもかなりキツイ。
もともとは「レーサー系かも!」と思ってたけど、ちょっと厳しい印象。
「写真も撮れて結構遊べる」という位置づけになりそうかと。
マイクロジンバルがいい感じだと、「空撮の腕を磨く用」みたいな位置づけかも。。わかりにくいが。。

カメラ回り

WiFiを通じてアプリ側にもメディアデータはスマホに転送されるみたい。
なので、特にSDカードは不要かも。
保存されたデータを見る限り、ビデオは1280x720 20fps、写真は640x360で保存されてた。

5.8GHz FPVと比較すると若干遅延は大きい。
とはいえ、これでレースをすることはないので、そんなに問題ない気がしてきた。

マイクロジンバル(出資済み)や、5.8GHzのカメラも開発中

アプリ

アプリは以前「Micro Drone 3.0」てのが出てたが、今は「Micro Drone 3」に変わったみたい。
現状、前者だとマシュマロ化したXperia Z4では起動時に落ちて使えない。
カメラ/WiFiモジュールを取り付けると「MD3.0_8681」のようなアクセスポイントが出来るのでこれに接続して使う。

ただ、スマホでの操作はかなりキツい気が。。
あくまでスマホはFPVモニタとして割り切ったほうがよさそう。

分解

シェルとアームの取り合いをみると、簡単に外せそうにないようにみえる。
なので、先にアームを抜けばいいのかな?と思ってたけど、シェルはかなり柔軟性があるので、結構強引に外せる
但し、かなりメンテナンス性は悪そう。
FC基板とモーターはコネクタ接続なのは○だが、アルミ製のアーム内にケーブルを通すのが結構しんどい。
なお、写真では見えにくいが、下記3つが基板に乗ってる。

  • STM32F031K4 
  • MPU-6050 
  • XN297


結論

良い点

  • マグネットを利用したモジュラブルな構造
  • ブラシモーターなのに超パワフル。100gでもちゃんと飛べる。

微妙な点

  • 重い。パワーでカバーしているが、やはり慣性が強くなって反応が遅くなるし、小回りは効きづらい。
  • 作りが粗い。。
  • メンテしづらい。
  • (オーバーヒートしやすい)

モジュラブルな設計にすることで、重量面に影響が出ているが、それをパワーで何とかカバーしている。
小回りは効きづらいが、飛行安定性は及第点。
純粋な室内向けというよりは、少し広い場所で飛ばすのに向いてそう。
入手前に思っていた「レーサー」の印象より、マイクロジンバルを付けて、ゆったり飛ばす「空撮」向きな気もする。WiFi-FPVの遅延もそれなら影響はあんまり無いし。
ただ、マイクロサイズな空撮機はDOBBYを初め、スナドラの高性能機が出てきそうなので、機能的には中途半端かもなぁ。。

けど、個人的には好きですねコレ。


6 件のコメント :

  1. こんにちわ。
    MOSFETが煙を吹いて1個死にました。
    プロペラが1つ回らなくなってしまいました。
    コミュニティサイトで調べると同様な現象は多くどうも電流がぎりぎりみたいです。
    RSコンポで1ランク上のQS2310をオーダーしました。
    フライト二日目で早くもメンテナンスです^^;

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    1. おお、、MOSFETが煙を吹くって。。

      割とメンテが大変っぽいですね。
      重量が重いためか、パワーは出そうとしてて無理してる感じでしょうか。

      ただ、ギリギリラインを攻めてるのは、なんとなくスタートアップな企業っぽくて
      私は嫌いじゃなかったりします ^^;)

      まだあまり飛ばせてないですし、分解もできてないですが、
      後学のためにどのMOSFETかURL教えてもらえませんか?

      ※ QS2310では見当たらなかった。。

      最大定格がどのあたりのものが推奨なのか知りたいです。

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  2. しつれいしましたSQ2310でした。
    もともとはSI2314がついています。各プロペラに2個の合計8個。
    あるユーザーがSI2314が燃えたのでSQ2310に交換したとの情報がありました。
    https://plus.google.com/communities/105370401393252481236

    MOSFETはVishayのものです。
    SQ2310
    http://www.alldatasheet.com/view.jsp?Searchword=SQ2310
    SI2314
    http://www.alldatasheet.com/view.jsp?Searchword=SI2314

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    1. 情報ありがとうございます!
      感謝です!!

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  3. 続きがありました。
    プロペラのアームとモーターの配線がショートしているとMOSFETが燃えるみたいですね。
    私のもショート確認しました。
    MOSFETと裏の基板についているなにか電子部品が2個こちらも焼けていました。
    まだ修理に時間がかかりそうです。
    とりあえずExtremeFliersに交換基板と交換アームをリクエストしてみます。

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    1. なるほど。ありがとうございます。

      設計というより組み立て精度が粗いことも関連してそうですね。

      幸い私のはまだ燃えてない(はず)なので、早速チェックして対策してみます。

      うーん、、結構大変ですねぇ。。

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